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素敵な笑顔
第26章 音 後日譚 嫉妬



 奇跡だ。
奇跡が起きた。

 いつものように、
はいはい落選落選って呟きながらメールを開いた。
今日が抽選日だと思い出したのだ。
画面を見て戸惑った。
落選の落って漢字がいつもと違っていた。
あれ、落って【当】こんな漢字だっけ、
と割りと本気で思った。
しばらく茫然と画面を見つめていた。

 Snowmanのライブに当選した。
推しのあのひとに会える。
あのひとたちと同じ空間にいられる。
同じ空気を吸える。
信じられない、こんなことが起こるなんて。

 あ、いや、もう一回確認しよう。
マイページの、抽選申込履歴を開いてみる。
あああ、やっぱり当選って書いてある。
当選って、当たったってことでいいんだよね? 
行けるってことだよね。

 ええ、ほんとうに? 
うそじゃない? 
画面を閉じるたびに、見間違いしている気がして、
何度も何度も確認してしまう。
何度確認しても間違いじゃない。
当選してる。
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