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素敵な笑顔
第26章 音 後日譚 嫉妬
「痛いです、詩子さん」
そっと言うと噛みつく力は弱まったけど、
抱き締める力は緩まない。
離してもらおうとすると、もっと強く抱きついてくる。
「ごめんなさい。しょうもない嘘言いました」
しゃくり上げながら、激しく泣いている。
おばあちゃんのお葬式のときの美香さんと同じように。
親子だなーって思う。
そしてまた同じように、なにか訴えてくるのだけど、
くぐもってしまってよく聞こえない。
「聞こえないですよ、詩子さん。落ち着いてください」
詩子さんの力が弱まり、やっと顔を見ることができる。
ぐちゃぐちゃの泣き顔。
大号泣だ。
鼻水も垂れていて、せっかくの美人が台無し、
にならないくらい、いつでもどんなときでも詩子さんはきれい。
「……嫌なの。絶対に嫌なの」
「え?」
詩子さんは、追い詰められた顔をしていた。
わたしが、追い詰めてしまったのだ。
そっと言うと噛みつく力は弱まったけど、
抱き締める力は緩まない。
離してもらおうとすると、もっと強く抱きついてくる。
「ごめんなさい。しょうもない嘘言いました」
しゃくり上げながら、激しく泣いている。
おばあちゃんのお葬式のときの美香さんと同じように。
親子だなーって思う。
そしてまた同じように、なにか訴えてくるのだけど、
くぐもってしまってよく聞こえない。
「聞こえないですよ、詩子さん。落ち着いてください」
詩子さんの力が弱まり、やっと顔を見ることができる。
ぐちゃぐちゃの泣き顔。
大号泣だ。
鼻水も垂れていて、せっかくの美人が台無し、
にならないくらい、いつでもどんなときでも詩子さんはきれい。
「……嫌なの。絶対に嫌なの」
「え?」
詩子さんは、追い詰められた顔をしていた。
わたしが、追い詰めてしまったのだ。

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