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素敵な笑顔
第27章 音 後日譚 笑顔の絶えない家庭
「詩子ちゃん、紅茶でいい?」

「はい、頂きます」

 よそ行き顔でよそ行き言葉の詩子さんも
新鮮でいいなーって思う。
改めて、信じられないほどの美人さんだと再確認する。

「あんたも飲みたいなら自分で淹れなさい。
それとぽよこをそっとしておいてやって。
せっかく寝てたのに」

「でもぐるぐる言ってるよ。
構ってもらえて嬉しいみたい」

「そんな訳ないでしょう? 
人間で言う愛想笑いみたいなものよ。
真に受けるなんて、ほんといつまでたってもお人好しね」

 反論できない。
詩子さんも強いけど、お母さんも強い。
あれ? もしかしてわたしが弱いだけ?

 詩子さんに使ったティーバッグでお母さんは自分の分を淹れ、
それをまだ小皿に乗せて置いているので、
これを使えということだな、と察して、
わたしは色も香りも薄い紅茶を淹れた。
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