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素敵な笑顔
第27章 音 後日譚 笑顔の絶えない家庭
 紅茶を持ってソファに戻ると、
ぽよこが甘えるようにすりすりしてきた。
手を出してやると額を擦りつけてくる。
ほらやっぱり喜んでるじゃないって、
ドヤ顔をしてみたけど、
お母さんはこっちを全然見ていなかった。

「それで、なにか用があってきてくれたの?」

 それはわたしも気になるところ。
詩子さんはティーカップをテーブルに置き、姿勢を正した。

「はい。あの、えっと、
報告というか、お願いというか……」

「報告? お願い? なぁに、どうしたの?」 

 お母さんが、わたしが思ったことを言葉にしてくれる。

「実はその、ちょっと、
いえ、すごく言いにくいんですけど……」

 こんなにはっきりしない詩子さんはめずらしい。
お母さんが、どういうこと? 
と問う目でわたしを見る。
わたしは、わからない、ということを、
首を傾げる仕草で答える。
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