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素敵な笑顔
第27章 音 後日譚 笑顔の絶えない家庭
 お母さんは、
ばぁばちゃんの口調と声色を真似て言った。
似ていないのに、ばぁばちゃんの姿を、
見えるようにくっきりと思い出した。
嬉しい、ばぁばちゃん。
ばぁばちゃんが亡くなったとき、
わたしはまだ小学校へも行ってなかったのに、
こんな先のことまで考えてくれてたんだ。
また涙が出そうになる。

「わたしを、信用してくれる?」

「ばか言うんじゃないわよ。
いつまでも子どものくせに、
信用できるわけないでしょう? 
あんたじゃなくてばぁばちゃんを信用してるのよ」

 涙も引っ込むわ。
ちょっとひどくない? 
詩子さんのいる前で。

「まあでも、ちょっと安心したわ」

 お母さんの、詩子さんを見る目が、
明らかに変わった。
ほどけた感じ。近しいひとを見る目。

「ばあばちゃんがわざわざそんなこと言い遺すから、
あんたがどんなひと連れてくるのかってひやひやしてたのよ」

 どんだけ信用してくれてないのよ。
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