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素敵な笑顔
第6章 詩 記憶:マイノリティ
あたしは呪いにかかっている。
生まれたときから、
あたしのほうから好きになった相手とは、
絶対にと言っていいほど結ばれることはない、
という呪い。
好きになられたことは幾度となくある。
そのひとたちのことは、
人間的には好きになることができるけど、
愛するひとにはなり得ない。
あたしに恋愛感情を抱いてくれるのは、
決まって男のひとばかりだから。
まだ小さかったころ、おとなのひとに時々、
もう好きな男の子いるんだろ、
と聞かれるのが不思議だった。
どうして男の子に限定してしまうのか、
理解できなかった。
ずっと、男の子には興味がなかった。
好きになるのは女の子ばかりで、
でも当時はそれをおかしいことだとは思っていなかった。
単純に、友だちとして好きなのだと思っていた。
あたしの初恋の相手って誰になるのだろう。
最初に好きになったひとは、
たぶん幼稚園のはるか先生。
それから同じ組にいたまゆ、
小学生のときのしょうことみゆき、
中学生のときはひとつ年上の美咲さん。
高校生になってからは同級生の紗絵。

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