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素敵な笑顔
第6章 詩 記憶:マイノリティ
 美咲さんのことは、彼女が卒業するまで想い続けた。
卒業式の日、
これからはもう今までのようには会えないのだ、
ということがせつなくて、あたしは元気をなくしていた。
告白する? 
ううん、だめ。
でも、これっきりになっちゃうかもよ。
わかってる。
じゃあ思いきって。
やっぱりだめ。
なんでよ。
きっとふられる。
言ってみなくちゃわからない。
無理、やだ、帰る。

 心の葛藤は、悲観的なあたしの勝利。
美咲さんに、卒業おめでとうございます、
と言うこともせず、あたしは退場。
戦うこともせずに敗北だ。

 だって、負けは目に見えていた。

 学校でも、付き合っているひとは何人もいた。
あのふたりつきあってるんだってとうわさになるのは、
でも決まって男と女。
男は女に惚れ、女は男に惹かれるのが当たり前って、
うすうす気づいていた。
女が女に恋愛感情を持つほうが異常。
あたしがマイノリティだってこと。
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