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素敵な笑顔
第6章 詩 記憶:マイノリティ
 おませな友だちにアダルトな動画を見せられても、
あらまー、としか思わなかった。
みんなきゃあきゃあ言いながらガン見していたけど、
男のひとの股間に興味がわかない。
そこらにいる散歩中の犬のちんちんが
揺れているのを見ている感覚と大差ない。
アップで映されても、ああ、ちんちんだねえ、
くらいの感想しか出てこない。
だいぶ年上であろうと思われる男優さんなので、
もう少し丁寧に言わせてもらっても、
ああ、立派なちんちんですねえ、止まりだ。
画面のなかだからまだ見ていられるけど、
実際に目の前で出されるとドン引きしてしまいそう。

 もう少し大人になったら、
って思っていたけど無理みたい。
高校生になって、
木ノ下くんよりいいのがいるかもしれない、
そう思って男を物色していたのに、
あたしのハートを鷲掴みしてきたのは、
どういう訳かやっぱり女の子だった。

 紗絵。

 それがその子の名前。
紗絵って名前ほど、紗絵にぴったりな名前はない。
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