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素敵な笑顔
第10章 詩 記憶:運命の日
 おばあちゃんがいれてくれた熱々のココアを、
ふうふうしながらゆっくりと飲んだ。
すっかりと老犬になったオーロが、
おばあちゃんの足元で丸まっている。
年寄り同士で気が合うように、
オーロはおばあちゃんにべったりになっていた。

 ちょっとそこまで出てくるわね

 ダウンジャケットに袖を通しながら、
おばあちゃんは言った。
黒と紺のダウンジャケット。
白とかベージュとかの
明るい色が似合うおばあちゃんだけど、
案外重そうな色合いもよく馴染む。

 ゆっくりしていきなさいね。
泊まっていきたかったら、
私から美香ちゃんに電話してあげるからね

 うん、ありがとう

 あたしのお礼を聞き、
おばあちゃんはバッグを肩に掛けた。
それからオーロの隣に膝をつき、
そっと頭を撫でた。
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