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素敵な笑顔
第10章 詩 記憶:運命の日
 そんなこと言われたかしら

 また。都合の悪いことに耳塞いで

 もちろん、しのぶさんの分もって思って買ってきてるのよ。
いらないの?

 いや、食べますけど。
それにしても買いすぎです。
自分でもさすがに買い過ぎかなって思うでしょう?

 しのぶさんに言われ、
おばあちゃんは恥ずかしそうに笑いながら頷いた。

 だって、どれもすごくおいしそうに見えたんだもの

 その言い方がとても子どもじみていて、
あたしは思わず笑ってしまった。
おばあちゃんは甘いものを、
ほんとうにたくさん買ってきていた。
バウムクーヘンにフィナンシェ、マドレーヌ、
チョコレートがたっぷりかかったワッフルにティラミス、
チーズケーキ、ガトーショコラ、フロマージュ、
アップルパイに苺だらけのタルトにプリン、
エクレア、シュークリームも。

 しのぶさんがコーヒーを淹れてくれて、
あたしはガトーショコラ、しのぶさんがチーズケーキ、
おばあちゃんはアップルパイを選んだ。
コーヒーにミルクと砂糖を入れてもらおうとしたら、
しのぶさんに止められた。
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