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素敵な笑顔
第10章 詩 記憶:運命の日
 あーおいしい。
甘いものは世のなかを平和にするわね

 しみじみとおばあちゃんは言い、
幸せそうな顔をする。
大袈裟って笑いたいとこだけど、
あたしも同じ気分になっていた。

 遠慮しないでたくさん食べなさいね

 はい

 あたしに向かっておばあちゃんは言ったのに、
返事をしたのはしのぶさんだった。
しのぶさんが笑う。
楽しそうに。

 あなたじゃなくて詩子に言ったのよ。
だいたいあなたは、
わざわざ言わなくても遠慮なんかしないでしょうに

 言い終わってから、おばあちゃんも笑いだした。
笑顔がかわいい。
笑っているひと、みんな素敵。

 その夜は、泊めてもらうことにした。
おばあちゃんが美香ちゃんに電話してくれて、
晩御飯の用意や後片付け、お風呂掃除とか、
しのぶさんにこきつかわれ、
明日の朝は学校までまあおじさんが送ってくれると言う。
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