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素敵な笑顔
第11章 音 静かな慟哭
自分に自信がないからか、
今まで誰かを好きになるってことはなかった。
同級生の子たちの、○○くんかっこいい、とか、
○○くんは伸び代大きそう、とか、
そんな話をよく耳にしたけど、どうもぴんとこなかった。
んー言われてみれば、そうなのかな……
くらいにしか思えなかった。
でも、だれかを愛したい、
愛されるようになりたいって、
思うようになっている。
愛するってこと、愛されるってことに、
間接的に触れてしまったから。
きっかけは、少し古い記憶。
5年前。わたしは中学生になったばかりだった。
わたしはたぶん成長が遅くて、そのころ、
時々おりもので下着を汚すようになっていたけど、
まだ初潮を迎えていなかった。
それが関係していたのかどうかわからないけど、
わたしは、たまたま遊びに行っていたしのぶちゃんの家で、
熱を出してしまった。
風邪をひいていたわけでも、
体調が悪かったわけでもないのに、
突然だった。

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