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素敵な笑顔
第12章 詩 玩具の憂鬱
 「今日は生理だからだめ」

 苦し紛れに言ったけど、
嘘を見抜かれているのは明らかだった。
優子さんはあたしの生理周期を、
あたし以上に完璧に把握している。

「うそ。この前から17日しか経ってないじゃない」

 髪を指ですかれ、ブラジャーも取られそうになって、
あたしは体を捩って逃げた。

「やめて。それ以上するなら怒るから」

「じゃあどうしてここに来たの?」

 どうして、と改めて聞かれると答えられない。
優子さんがくすくす笑う。
まるで、私ならその理由がわかるわ、
とでも言うように。

「とにかくほんとうに嫌なの。
そんな気になれないの」

「どうしても?」

「どうしても」

 きっぱりと、あたしは答えた。
きっぱり過ぎるくらい、きっぱりと。
それでも優子さんの余裕の表情は消えない。
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