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素敵な笑顔
第12章 詩 玩具の憂鬱
「わかったわ。でも確かめさせて。
その気がないってわかったら私の負けでいいわ。
そのときは謝るから」

 謝るから、の『ら』のあたりで、
優子さんの手がパンツのなかに滑り込んできた。
あたしは呼吸の裏を取られたように、
まったく動けなかった。
あ、と思ったときには、
優子さんの指先があたしのそこに届いていて、
まるで待っていたみたいにぬるりと絡みついて、
体はいやらしく求めてしまっていることを、
否が応にもはっきりと分からされてしまった。

 すぐにパンツから手は抜かれた。
優子さんの勝ち誇った顔。
指先があたしの目の前にもってこられる。
しなやかな指。
かつてあたしの処女を奪った指。

「なにか言い訳する?」

 一瞬だったのにべったりと絡みついたあたしの粘液。
女の匂いが鼻に届く。
あたしは情けなくて泣きそうになっている。
一瞬であそこがじんじんうずうずし始めている。
でも分かっている。
このあと優子さんは、あたしからお願いしない限り、
もうそこには触れもしてくれないということを。
じわじわと攻められ、
少しずつプライドを削り取られて、
結局最後には、
はしたないおねだりをさせられてしまうことを。
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