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素敵な笑顔
第14章 詩 そのとき
「詩子、詩子ー、
おばあちゃん、死んじゃったー」

 聞き取れたのはそれだけだった。
あとはもう、うえええええん、
と身も世もなく大泣きするばかり。
何度かしゃくりあげながらなにか訴えてきたけど、
なにを言っているのかさっぱりわからなかった。

「最後まで意識は戻らなかったよ。
だから苦しんではいないと思う。
眠ったまま、電池が切れるように、な」

 まあおじさんが言い、
同意を求められたしのぶさんが頷く。
目を真っ赤にさせていて、
何度も鼻をすすり上げている。
そのしのぶさんの後ろに隠れるように立っている女の子。
そうだ、この子だれ――

「さっきまで泣かずに我慢してたんだけどな。
詩子の顔見たらもうだめだったか」

 お父さんが美香ちゃんの髪を撫でながら言い、
そうするとあたしを抱き締めている腕にますます力が入る。
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