この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
素敵な笑顔
第14章 詩 そのとき
みんな無口だった。
ずっと泣いている美香ちゃんはお父さんにもたれ掛かり、
お父さんは美香ちゃんを抱き寄せて
背中を優しく叩いてあげている。
小さな子をあやすように。
まあおじさんはさっきまで、
買ってきたおにぎりとサンドイッチの数が少ないって、
しのぶさんに叱られていた。
こういうときは半分以上残ってもいいから
たくさん買ってくるべきだ、
というのがしのぶさんの考えらしい。
結局今のところまだ誰も手をつけていないのだけど。
雰囲気が重過ぎるなって思っているときに
まあおじさんがテレビをつけてくれて、
なにを言っているのか聞き取れないほど音量は絞られているけど、
少しは空気がほどけた。
まあおじさんがビールを二缶持ってお父さんの隣に座った。
美香ちゃんにしがみつかれていて、
片手しか使えないお父さんの代わりに
まあおじさんがプルタブを開け、
ふたりでしんみりと飲み始めた。
美香ちゃんのすすり泣く声が聞こえなくなったので、
泣き疲れて眠ってしまったのかもしれない。
「はいはい、ごめんね」
しのぶさんがあたしの横にきて座り、
あたしににっと笑いかける。
そしておばあちゃんの枕元にそっと湯呑みを置いた。
ずっと泣いている美香ちゃんはお父さんにもたれ掛かり、
お父さんは美香ちゃんを抱き寄せて
背中を優しく叩いてあげている。
小さな子をあやすように。
まあおじさんはさっきまで、
買ってきたおにぎりとサンドイッチの数が少ないって、
しのぶさんに叱られていた。
こういうときは半分以上残ってもいいから
たくさん買ってくるべきだ、
というのがしのぶさんの考えらしい。
結局今のところまだ誰も手をつけていないのだけど。
雰囲気が重過ぎるなって思っているときに
まあおじさんがテレビをつけてくれて、
なにを言っているのか聞き取れないほど音量は絞られているけど、
少しは空気がほどけた。
まあおじさんがビールを二缶持ってお父さんの隣に座った。
美香ちゃんにしがみつかれていて、
片手しか使えないお父さんの代わりに
まあおじさんがプルタブを開け、
ふたりでしんみりと飲み始めた。
美香ちゃんのすすり泣く声が聞こえなくなったので、
泣き疲れて眠ってしまったのかもしれない。
「はいはい、ごめんね」
しのぶさんがあたしの横にきて座り、
あたしににっと笑いかける。
そしておばあちゃんの枕元にそっと湯呑みを置いた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


