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明君のお母さんと僕
第6章 風鈴と羊のタオルケット
 僕は油断をしていた。上にのしかかった明君のお母さんは3カウントを取ろうと、僕の両肩を抑えてきたのだ。
 僕は何が始まったのか即座に察した。
「おりゃ」
 右肩をひょいと浮かせる。
 いくら大人が相手といっても、女の人には負けないぞ。
 すぐさま僕は体勢を入れ替えて上にのしかかろうとしたら、明君のお母さんは反則技を使った。
 僕の顔を両手で抑えるや、かぶりつくようにキスをしてきたのだ。
 涙味だった。

★

 反則のキス攻撃に僕は一瞬意識を失うほどウットリしていたけど、目には目を、歯には歯を、唇には唇だ。
 僕も明君のお母さんの唇を吸いつく。さらに舌も差し込んだ。
 だけど明君のお母さんはテクニシャンで、僕の舌を素早く絡めとって、ねぶってきた。
 そもそも明君のお母さんは馬乗りになっているのだから、圧倒的に有利だ。
「これも取ってやる」
 明君のお母さんはプロレスごっこにノリノリだった。
 今度は追剥のごとく僕のTシャツを脱がそうとする。
 僕は子供の頃からプロレスごっこに憧れていたけど、一度もしたことがなかった。これはエッチなプロレスでもあったけど、僕はこうやってじゃれあうのが楽しかった。
「こら、脱げ」
 威勢のいい男言葉を一生懸命に使ってくる明君のお母さんが可愛い。
 僕はやられ役になって、「やめろ~」といいながら、脱がせやすいようにしてあげた。
 Tシャツだけかと思ったら、明君のお母さんは僕の短パンにも手をかけてきた。
「パンツ一丁にしてやる。恥ずかしいだろ」
 明君のお母さんは照れていたけど、楽しそうだった。
 だから僕もパンツ一丁にされた後、
「お前も脱げ」
 普段なら絶対言えない乱暴な言葉で、明君のお母さんに襲い掛かった。
 きつく抱きしめて、明君のお母さんの体の上にのしかかった。
「いやだあ」
 キャハキャハはしゃぎながらも、明君のお母さんは僕に組み敷かれた。
 マウントを取った。次は僕の番だ。
 Tシャツを引っこ抜こうとすると、
「あ、ちょっとタンマだよ」
 タイムのことだ。
「ええ~?」
「伸びるから。待って」
「うん」
 せっかくマウントを取ったのに、明君のお母さんは僕の下から抜け出すと、ちょこんと座ってTシャツを頭から脱いでいく。
 肩まで伸びた黒髪がTシャツの襟もとに絡みついていた。
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