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ヒミツのカルテ
第1章 咲希(32)不感症?
「それでは、こちらへどうぞ」
川島医師に促され、咲希はソファから立ち上がった。
部屋の奥には、天井から白いカーテンが重なるように下がっている。
カーテンの向こうへと進むと、そこは清潔感のある脱衣スペースになっていた。
「こちらのフックに上着や下着をかけていただいて、ご用意してあるガウンに お着替えをお願いしますね。すべて脱いで、ボタンを前にして羽織るだけで大丈夫ですよ」
川島はそう優しく告げると、カーテンの奥へ進んでいく。
「すべて脱いで」という言葉に、冷たい空気が肌を撫でるような緊張が走る。
けれど、ここにいるのは女性の先生だ。
自分を守るための診察なんだと言い聞かせ、咲希は震える手で服と下着を一枚ずつ脱ぎ、準備されていた不織布の柔らかなガウンに身を包んだ。ボタンを前にして羽織ると、少しだけ心が落ち着く。
「先生、着替えました……」
少し掠れた声を出すと、シャリ、と布が擦れる音がして、仕切っていたもう1枚のカーテンがスルスルと開かれた。
その先にあらわれたのは、今まで見たこともない形をした診察台だった。
咲希の心臓が再びバクバクと激しく鳴り始める。
「それでは、ゆっくりでいいですから、こちらに腰をかけてくださいね」
指示通り腰をかけると冷たさと心細さが一気に押し寄せてくる。
川島医師に促され、咲希はソファから立ち上がった。
部屋の奥には、天井から白いカーテンが重なるように下がっている。
カーテンの向こうへと進むと、そこは清潔感のある脱衣スペースになっていた。
「こちらのフックに上着や下着をかけていただいて、ご用意してあるガウンに お着替えをお願いしますね。すべて脱いで、ボタンを前にして羽織るだけで大丈夫ですよ」
川島はそう優しく告げると、カーテンの奥へ進んでいく。
「すべて脱いで」という言葉に、冷たい空気が肌を撫でるような緊張が走る。
けれど、ここにいるのは女性の先生だ。
自分を守るための診察なんだと言い聞かせ、咲希は震える手で服と下着を一枚ずつ脱ぎ、準備されていた不織布の柔らかなガウンに身を包んだ。ボタンを前にして羽織ると、少しだけ心が落ち着く。
「先生、着替えました……」
少し掠れた声を出すと、シャリ、と布が擦れる音がして、仕切っていたもう1枚のカーテンがスルスルと開かれた。
その先にあらわれたのは、今まで見たこともない形をした診察台だった。
咲希の心臓が再びバクバクと激しく鳴り始める。
「それでは、ゆっくりでいいですから、こちらに腰をかけてくださいね」
指示通り腰をかけると冷たさと心細さが一気に押し寄せてくる。

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