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第5章 <お酒のちから>

『あっああ…。』

いかにも落ち込んでます、って感じの返事。
さっきまでの元気がなくなってるように見えた。
そして、無言でベットの右側に寝そべる田所課長。

(やっぱり酔っぱらいとはいえ、ラブホテルは危険だったかな…？)

少し身の危険を感じたが、田所課長が静かなままだった。

(さすがに寝たよね？)

掛け布団で上手く田所課長の顔が見えない。
本当に寝たか分からなかったが、私は田所課長は寝たと判断した。

時間が時間だったので、私も携帯電話のアラームをセットし少し寝ることにした。

(なんだか…今日は凄く疲れた…。)

眠気はすぐそこまできていた時だった。

カサッ…モゾッ…

（田所課長が動いた？！）