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おじさんとお子ちゃま
第6章 <曖昧な態度>
「気にしないで下さい。たいしたことじゃないんで。
あの…今日は…やっぱりやめときます。すいません。」

『そっかぁ…。そのっ………。
少しでも話せないかな?すぐ終わるから。』

(んー…、一時間も待たせちゃったしなぁ…。)

「じゃぁ、…少しだけなら。」

『無理言ってごめん。』

「いえ、待たせてしまったあたしも悪いので…。
ちょっと待ってて下さい。」

『分かった。』

電話を切ると、クローゼットから服を適当に取り出す。
さっきは薄い半袖のシャツにスカートだったが、かずきとのことがあり肌を出したくなかったから今回はTシャツにジャージを着た。

かずきの臭いを消すために、香りつきの制汗スプレーを体に振り撒き…
私は部屋を出て田所課長の待つ車へ向かった。

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