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第8章 <変化>

日曜日ということもあり、公園の中は家族連れで賑やかだった。

私は、公園の中心にある噴水の近くのベンチに座って少し休憩することにした。
持ってきた水筒の麦茶を勢いよく飲む。

「ぷはぁー！」
(やっぱり歩いた後の水分て格別に美味しい！)

腕時計を見ると、10時45分になっていた。
私はいつの間にか二時間近く歩いていたらしい。

小腹も空いたので、持ってきたおにぎりを頬張りながら辺りを見て人間観察を始めた。

噴水では子供達が水で遊んでいる。
子供達の側には、それを微笑ましそうに見ている母親がいた。
(子供は本当無邪気で可愛いなぁ。
お母さんも幸せそうな顔してる…。
なんか良いなぁ…。ああいうの憧れる。)

幸せそうな親子を見ていたら、なんだか物凄く結婚したくなってきた。

その時、
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…

突然携帯電話が鳴った。