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おじさんとお子ちゃま
第8章 <変化>
『あのさ…。』
突然無言になった私に、田所課長が恐る恐る話しかけてきた。
『俺…一番になれなくても良いんだ。
仕事や友達優先でいい。彼氏つくったって別にいい。
ただ…野原さんにこうして今日みたいに一緒にいてほしいんだ。
何度もしつこく言ってごめん。
これで聞くのは最後にするから、いい方向に考えてもらえないかな?』
私の手を握る田所課長の手の力が、少し強くなった気がした。
(こんなに想ってくれてるんだから…あたしも真剣に考えて答えを出さなくちゃ…。)
まだ固まっていない自分の考えをゆっくりと、私は田所課長に話始めた。
「あたし…決めたんです。
彼氏と別れて、当分は彼氏をつくらないって。
これからは仕事を頑張ろうと思ったのもあるんですが、次付き合う人とは結婚を前提にお付き合いがしたくて…。
もう十分遊びました。男の子とも女の子とも。
まだ二十歳ですが、そろそろ落ち着いて一人の男性と愛のある結婚を考えたくなったんです。
今本当に好きな男性がいるか、自分でも分かってません。
けど…気になる男性がいます…。」
『………………………うん。』
突然無言になった私に、田所課長が恐る恐る話しかけてきた。
『俺…一番になれなくても良いんだ。
仕事や友達優先でいい。彼氏つくったって別にいい。
ただ…野原さんにこうして今日みたいに一緒にいてほしいんだ。
何度もしつこく言ってごめん。
これで聞くのは最後にするから、いい方向に考えてもらえないかな?』
私の手を握る田所課長の手の力が、少し強くなった気がした。
(こんなに想ってくれてるんだから…あたしも真剣に考えて答えを出さなくちゃ…。)
まだ固まっていない自分の考えをゆっくりと、私は田所課長に話始めた。
「あたし…決めたんです。
彼氏と別れて、当分は彼氏をつくらないって。
これからは仕事を頑張ろうと思ったのもあるんですが、次付き合う人とは結婚を前提にお付き合いがしたくて…。
もう十分遊びました。男の子とも女の子とも。
まだ二十歳ですが、そろそろ落ち着いて一人の男性と愛のある結婚を考えたくなったんです。
今本当に好きな男性がいるか、自分でも分かってません。
けど…気になる男性がいます…。」
『………………………うん。』