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おじさんとお子ちゃま
第9章 <板挟み>
退職することに決まった後、仕事中に経理の吉田さんに話しかけられた。
吉田さんは手に数枚の紙を持っていて、
『野原さん…ちょっと話があるんだけどいい?』
っと言われ、私と吉田さんは事務所の奥にあるテーブルで話すことにした。
テーブルの上に吉田さんが3枚の紙を私に向けて並べる。
『退職するにあたってなんだけど…、1枚目が退職願の書き方に関する説明が書いてあるからこれを見て明日までに退職願書いてきてね。
2枚目が野原さんが退職するまでにやることが書いてあるから、後で目を通しておいて。
3枚目が野原さんへの請求書。』
「え?なんの請求ですか?!」
『野原さん、社員旅行と取引先主催の研修に行ったでしょ?
辞める人にはそのお金全額返金してもらう決まりなの。』
(そんなの聞いてないよ!!)
「いっ…いくらですか?」
『うーんと…約15万円かな。』
(たっ高っっ!)
『野原さんに払ってもらうつもりだったんだけど、さっき田所課長が代わりに払うって言ってたから野原さんは払わなくて良いよ。』
「いえ、結構です。
私が行った費用ですし、辞めるのは私ですから。
私が払います。」
『そう?じゃぁ、今月分の給料から差し引いて足りない金額分かったら野原さんにまた新しい請求書渡すね。』
「はい…。」
吉田さんは手に数枚の紙を持っていて、
『野原さん…ちょっと話があるんだけどいい?』
っと言われ、私と吉田さんは事務所の奥にあるテーブルで話すことにした。
テーブルの上に吉田さんが3枚の紙を私に向けて並べる。
『退職するにあたってなんだけど…、1枚目が退職願の書き方に関する説明が書いてあるからこれを見て明日までに退職願書いてきてね。
2枚目が野原さんが退職するまでにやることが書いてあるから、後で目を通しておいて。
3枚目が野原さんへの請求書。』
「え?なんの請求ですか?!」
『野原さん、社員旅行と取引先主催の研修に行ったでしょ?
辞める人にはそのお金全額返金してもらう決まりなの。』
(そんなの聞いてないよ!!)
「いっ…いくらですか?」
『うーんと…約15万円かな。』
(たっ高っっ!)
『野原さんに払ってもらうつもりだったんだけど、さっき田所課長が代わりに払うって言ってたから野原さんは払わなくて良いよ。』
「いえ、結構です。
私が行った費用ですし、辞めるのは私ですから。
私が払います。」
『そう?じゃぁ、今月分の給料から差し引いて足りない金額分かったら野原さんにまた新しい請求書渡すね。』
「はい…。」