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おじさんとお子ちゃま
第10章 <悪夢>
私は太陽自動車を辞めてから、すぐに別の仕事に就いた。

社員が四人の小さい会社。
それでも、自分がやりたい事務の仕事に就けて満足していた。

仕事が終わるとアパートにまっすぐ帰り、夕飯を作って恭平さんの帰宅を待つ日々。
今まで仕事中も一緒だったから、夕飯を作って恭平さんの帰宅を待つことがなんだか新鮮に感じた。

そんな密かな幸せを感じる毎日は、そう長くは続かなかった。
恭平さんの知らないところで…私にとっての悪夢が始まろうとしていた。

それは、いつも通りに仕事を終え帰ろうとした時にかかってきた1本の電話がきっかけだった。
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