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秘密の回転寿司
第1章 激安の秘密
寿司は激安とはいえ、普通に旨かった。まあ、俺の舌が一般人なだけかもしれないが。
「安い割にはいいネタを使っていると思わないかい?」
社長が鮪を頬張りながら言う。
「そうですね。…まあ、本当に高い寿司を食べたことはないですが、他の回転寿司より旨いですね」
「だろ?」
社長はニヤリとした。
「なぜこの店はこんなに安くいいネタを提供できるのか…その秘密を教えてやろうと思ってね」
「はあ…」
秘密と言ったってたかが知れている。おおよそのところ、市場や漁師と提携して安く仕入れてるんだろう。
「佐伯君、ここはね、思いもよらない方法で資金を得ているんだよ。これからその現場に連れて行ってあげよう」
社長は近くを通りかかった店員に、何やら金色のカードを見せた。
店員は「かしこまりました」と礼をして、店内用のPHSで奥と連絡を取っているようだった。
店員は二言三言話した後、社長に向けて言った。
「受付させていただきました。会場へどうぞ」
『受付』?『会場』?
寿司とどう関係があるんだ?
疑問だらけの俺に「行くぞ」と声をかけて社長は立ち上がる。俺は慌ててそれに続く。
その後で見たものは、本当に自分の目を疑うような光景だったのだが、このときの俺はまだそんなことは知るよしもなかった…
「安い割にはいいネタを使っていると思わないかい?」
社長が鮪を頬張りながら言う。
「そうですね。…まあ、本当に高い寿司を食べたことはないですが、他の回転寿司より旨いですね」
「だろ?」
社長はニヤリとした。
「なぜこの店はこんなに安くいいネタを提供できるのか…その秘密を教えてやろうと思ってね」
「はあ…」
秘密と言ったってたかが知れている。おおよそのところ、市場や漁師と提携して安く仕入れてるんだろう。
「佐伯君、ここはね、思いもよらない方法で資金を得ているんだよ。これからその現場に連れて行ってあげよう」
社長は近くを通りかかった店員に、何やら金色のカードを見せた。
店員は「かしこまりました」と礼をして、店内用のPHSで奥と連絡を取っているようだった。
店員は二言三言話した後、社長に向けて言った。
「受付させていただきました。会場へどうぞ」
『受付』?『会場』?
寿司とどう関係があるんだ?
疑問だらけの俺に「行くぞ」と声をかけて社長は立ち上がる。俺は慌ててそれに続く。
その後で見たものは、本当に自分の目を疑うような光景だったのだが、このときの俺はまだそんなことは知るよしもなかった…