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秘密の回転寿司
第8章 初セリ
ガタン!と大きな音ががして、ベルトコンベアが動きだした。あたしはゆっくりと進んでいく。
がさがさ、と重たそうなカーテンを抜けると、さっきの部屋よりもっと明るく広い空間に出た。あまり顔を動かしてきょろきょろすることもできないので、目だけ動かして周りの様子を探る。
最初に目に入ったのは、品のよさそうな中年男性。
(こんな人にされるならいいかな…)
優しく愛撫されるのを想像してドキドキする。
次に視界に入ったのは、どこにでもいそうなオジサマ3人組。
(相手が複数ってアリなの…?!)
てっきり一人を相手にするものだと思っていた。だけど、説明でも「相手は一人」と言われたわけではないし、もうここまできたら仕方ない。あの3人が自分を指名しないことを祈った。
こうして『お客さま』の間をぐるりと一周して、あたしはさっきの部屋に戻った。
あとはどの『お客さま』が自分を競り落とすのか、ということだけ。きっと他の女の子も同じ思いだろう。
特に何も説明もないまま数分が過ぎた。すると、奥からスタッフの方々が首輪のような物を持ってやってきた。
「それでは、失礼します」
さっきあたしに説明してくれたスタッフの男性が、慣れた様子であたしの首に首輪をつける。
「え?く、首輪…?」
「さあ、行きましょう」
首輪には鎖がついていて、その端は彼が持っている。鎖を引かれるままにあたしはカーテンの向こうの世界へと足を進めた。
がさがさ、と重たそうなカーテンを抜けると、さっきの部屋よりもっと明るく広い空間に出た。あまり顔を動かしてきょろきょろすることもできないので、目だけ動かして周りの様子を探る。
最初に目に入ったのは、品のよさそうな中年男性。
(こんな人にされるならいいかな…)
優しく愛撫されるのを想像してドキドキする。
次に視界に入ったのは、どこにでもいそうなオジサマ3人組。
(相手が複数ってアリなの…?!)
てっきり一人を相手にするものだと思っていた。だけど、説明でも「相手は一人」と言われたわけではないし、もうここまできたら仕方ない。あの3人が自分を指名しないことを祈った。
こうして『お客さま』の間をぐるりと一周して、あたしはさっきの部屋に戻った。
あとはどの『お客さま』が自分を競り落とすのか、ということだけ。きっと他の女の子も同じ思いだろう。
特に何も説明もないまま数分が過ぎた。すると、奥からスタッフの方々が首輪のような物を持ってやってきた。
「それでは、失礼します」
さっきあたしに説明してくれたスタッフの男性が、慣れた様子であたしの首に首輪をつける。
「え?く、首輪…?」
「さあ、行きましょう」
首輪には鎖がついていて、その端は彼が持っている。鎖を引かれるままにあたしはカーテンの向こうの世界へと足を進めた。