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秘密の回転寿司
第2章 秘密の地下室
社長に促されるままに椅子に座って待つ。これ以上聞いても社長は教えてくれないだろう。
後からまた数名の客らしき人が入ってきて、俺たちと同じように椅子に腰掛けた。
すると、黒いスーツの男が奥からあらわれた。
「皆さま、大変長らくお待たせしました。ただ今より、マグロの競りを始めさせていただきます」
なんだ、マグロの競りか…
…ってただ普通にマグロ買うだけじゃないか!しかも買ったマグロをこの店で使うとしたら、マグロを買った俺たちがただ損するだけってことか?それが激安の秘密だとしたら、とんでもないシステムだと言える。
隣の社長は俺の気持ちがわかったのか、「まあ見ていなさい」と小声で言った。
「本日もピチピチのマグロでございます。競り落としたあかつきには、お好きなように味わって下さいませ」
…いや、ツッコミどころありすぎだろ。まずマグロにあんまり『ピチピチ』って使わないし。それに『味わって』と言われても、1本丸ごと二人で食うには多いだろ!
俺が呆れていると、社長はおかしそうに笑った。
「『マグロ』が運ばれてくれば君の疑問も解決するだろう。さあ、しっかり選ぼうじゃないか」
ガゴン!と音がして、ベルトコンベアが動きだした。
黒いゴムでできた重たそうなカーテンを押して運ばれてきたものを見て、俺は言葉を失った。
いや、あれは初めて見たら誰だって言葉を失うに違いない。それほどインパクト大なモノが乗っていたのだから。
後からまた数名の客らしき人が入ってきて、俺たちと同じように椅子に腰掛けた。
すると、黒いスーツの男が奥からあらわれた。
「皆さま、大変長らくお待たせしました。ただ今より、マグロの競りを始めさせていただきます」
なんだ、マグロの競りか…
…ってただ普通にマグロ買うだけじゃないか!しかも買ったマグロをこの店で使うとしたら、マグロを買った俺たちがただ損するだけってことか?それが激安の秘密だとしたら、とんでもないシステムだと言える。
隣の社長は俺の気持ちがわかったのか、「まあ見ていなさい」と小声で言った。
「本日もピチピチのマグロでございます。競り落としたあかつきには、お好きなように味わって下さいませ」
…いや、ツッコミどころありすぎだろ。まずマグロにあんまり『ピチピチ』って使わないし。それに『味わって』と言われても、1本丸ごと二人で食うには多いだろ!
俺が呆れていると、社長はおかしそうに笑った。
「『マグロ』が運ばれてくれば君の疑問も解決するだろう。さあ、しっかり選ぼうじゃないか」
ガゴン!と音がして、ベルトコンベアが動きだした。
黒いゴムでできた重たそうなカーテンを押して運ばれてきたものを見て、俺は言葉を失った。
いや、あれは初めて見たら誰だって言葉を失うに違いない。それほどインパクト大なモノが乗っていたのだから。