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秘密の回転寿司
第3章 マグロ
「おめでとうございます。吉川様、落札です」
「よしっ!」と社長が小さくガッツポーズをした。
落胆のため息を漏らした隣の客は、あの『マグロ』を狙っていたのだろう。
そんな調子で全ての『マグロ』がそれぞれの客にあてがわれた。
「それでは、『マグロ』をお持ちしますので存分にお楽しみ下さい。ただし、『マグロ』を傷つける行為や本番はご遠慮下さい」
司会の男が奥に戻る。
俺たちはそれぞれ大きなテーブルのところに行き、座って待つ。
ほどなくスタッフが『マグロ』を連れてやってきた。『マグロ』たちは例の大きな仮面をつけ、首輪に繋いだリードをスタッフに引かれて歩いてくる。
そんな非日常的な光景に、いやがおうにも俺の興奮は高まるばかりだ。
「お待たせしました。ナンバー1です」
スタッフはリードを外すと、『マグロ』にテーブルにのぼるように指示した。『マグロ』は素直に大きなテーブルにのぼり、仰向けに寝転がる。
「では、存分にお楽しみ下さい」
スタッフが静かに下がっていく。
「さて、佐伯君、どこから味わうかね?」
「よしっ!」と社長が小さくガッツポーズをした。
落胆のため息を漏らした隣の客は、あの『マグロ』を狙っていたのだろう。
そんな調子で全ての『マグロ』がそれぞれの客にあてがわれた。
「それでは、『マグロ』をお持ちしますので存分にお楽しみ下さい。ただし、『マグロ』を傷つける行為や本番はご遠慮下さい」
司会の男が奥に戻る。
俺たちはそれぞれ大きなテーブルのところに行き、座って待つ。
ほどなくスタッフが『マグロ』を連れてやってきた。『マグロ』たちは例の大きな仮面をつけ、首輪に繋いだリードをスタッフに引かれて歩いてくる。
そんな非日常的な光景に、いやがおうにも俺の興奮は高まるばかりだ。
「お待たせしました。ナンバー1です」
スタッフはリードを外すと、『マグロ』にテーブルにのぼるように指示した。『マグロ』は素直に大きなテーブルにのぼり、仰向けに寝転がる。
「では、存分にお楽しみ下さい」
スタッフが静かに下がっていく。
「さて、佐伯君、どこから味わうかね?」