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「私が欲しいですか?お嬢様」
第10章 執事〜保護欲〜

颯太さんの唇の柔らかさを
感じるように挟む様にして
キスを繰り返す。


舌を入れなくちゃいけない…

恐る恐る舌を入れてみた。

「んっ……?」


舌を入れてみたものの
颯太さんの舌はまったく動かない。

あれ…なんで…


どうすることもできなくて
しばらくそのままでいたら
痺れを切らした颯太さんが
舌を絡めてきた。

「ふっあっ…んっ」


クチュ…

チュパ…

唇がゆっくり離れる。


「ふふ、今回も負け、ですね?
お嬢様」

そう言って颯太さんは
満面の笑みを向けた。

く、く、悔しいぃ!!!!

また負けたっ!!


「教えて差し上げます。
舌はこうやって動かすのですよ…」


悔しがるあたしをよそに
また唇を重ねる。

クチュ…

「んっ…んんあ…」

舌を吸われる。
ジュルジュルジュルジュル…
唾液が口元から出そうになる。

キスと同時に鎖骨を撫でていた手は
服の上から乳房を包む。

「ふっ…んんあぁ…」


ちょっとの呼吸をする間しか
与えない深いキス…



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