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「私が欲しいですか?お嬢様」
第10章 執事〜保護欲〜
頭を抱えられ貪る様な深いキスなのに
乱暴な感じは一切ない。
それどころか、丁寧に隅々まで
犯されていく。

クチュ…

「んっ…ふっ…ぁ」

苦しさと気持ち良さで
あたしは知らない内に
颯太さんの服をきゅーっと
掴んでいた。


それでも颯太さんのキスは止まらない。
乳房を包む手もゆっくりと
丁寧に動いた。

服の上から揉まれる感触に
ゾクゾクとした感覚が全身を貫く。

「もっと…してほしいですか?」


「んっあ…」

耳元で聞こえる甘い声に
思わず喘ぐ。



「言えたら…続きをして
差し上げますよ…?」

まただ。
悔しい…あたしから言わないと
してくれないなんて。


「あなたが望めば、私は…」




悔しい…けど
もうわかっていた。

続けられた口付け、
耳元で囁かれる甘い声、
丹念に揉まれる乳房…

そのせいであたしの躯は
疼いていた。
そこから蜜液を溢れさせて…






「…して…ほしい…」

これがあたしの精一杯。
今のあたしの精一杯だ。

「よく、できました。
ご褒美をあげなくてはなりませんね?」



そう言って、颯太さんは
あたしの服のボタンを外していった。


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