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第11章 執事〜決断〜

今…なんて…

抱かれた…？

あたしは先生が言った言葉を
信じられなくて苦笑いした。

「せん…せ？何言って…」




そんなあたしを先生は
鼻で笑った。

「ふっ…だからね。
あたしはここで片岡くんと
セックスしたの」






セックスしたのー。

その言葉だけが頭の中で
ぐるぐると回る。

手が震えて言葉が出なかった。


「簡単に言うと、名雲さんに
片岡くんはあげないわ。
専属は小萩くんか真壁くんにして」


先生はとんでもない発言を繰り返す。

それでもあたしは
颯太さんが先生とセックスしていた事が
ショックで何も言い返せなかった。


「あなたが専属に片岡くんを
選ぶというなら、容赦しないわ」


顔から血の気が引いていく。


「例え、名雲の家だとしても…ね」









「話はそれだけよ。
もう行っていいわ」


あたし…なんでこんなショック
受けてるんだろう。




先生は嫉妬していた。

颯太さんは先生を抱いた。

2人は…愛し合ってるということ？



ならどうして…


あ…''執事''だからか…



あたしは先生の言葉に
ショックを受けたまま、
その部屋を後にした。