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「私が欲しいですか?お嬢様」
第12章 颯太side
大和とこうやって
廊下を歩くのは久しぶりだ。
「大丈夫か、颯太」
「ああ。ちゃんと説明しなきゃな」
そんな会話をしながら
詩織の待つ教室へ向かった。
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「おかえり、大和。
遅かったね…あれ、颯太さんも」
何を言ったのか聞いてきてと
頼んだ詩織は大和の帰りを待っていた。
「遅くなりました。
ですが、もう大丈夫です」
「あとは、私だけで何とか致します。
詩織様、大和、ありがとう」
ここは教室…だが
彩芽の姿はない。
「彩芽様は…どちらへ?」
「それが…授業もサボって
どこにいるのかわからないの」
「え…?」
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教室にいない彩芽を探しに
颯太は学園内を歩き回った。
とはいえ、無駄に広い学園。
探す場所がたくさんありすぎる。
颯太は必死に考えた。
彩芽が行きそうな場所。
いつも本を読む時…
「温室…」
ピンときて颯太はすぐに
温室へ向かった。