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「私が欲しいですか?お嬢様」
第15章 専属〜真夜中の誓い〜


夢にうなされて目が覚めた。


小さな男の子が泣いてる夢。
顔はハッキリ見えなかったけど…

ー痛いよ、恐いよ…
ー助けて…


颯太さんが執事でついてからは
あの幼い頃の夢しか見てなかったのに。



「なに…この夢…」

額を触ると汗をびっしょりかいていた。
あたしははぁ…と溜め息をつき
そっとベッドから時間を確認する。


時計は夜中2時を指す所だった。


「変な時間に起きちゃったな…」


あたしは汗をかいて
ベタベタする身体を拭こうと
ベッドから出た。


寝苦しいわけじゃないのに
夢にうなされてこんなに
汗をかくなんて…

夢の中で泣いてる男の子は
いったい誰だったのかな…


そんな事を考えながら一通り拭き
着替えも済ませた。


ふと、窓の外を見ると
颯太さんが寝泊まりしているであろう
部屋の明かりがついていた。


「まだ、起きてるのかな…」


もしかしたら電気をつけたまま
寝てしまったのかな?



夢にうなされたからか
あんな話をした後なのに
颯太さんに会いたくなった。


少しでもいい。

「都合よすぎかな、あたし…」


そんな事を考えながら
窓の外の明かりを見ていた。



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