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「私が欲しいですか?お嬢様」
第16章 専属〜溺愛〜
「ってことは、じゃあ颯太さんは
彩芽の専属になったってこと?」
「はい」
朝からご機嫌の颯太さん。
今日は笑顔が多くてちょっと
恐いくらい。
学園について、詩織に一応報告をした。
「これからもよろしくお願い申し上げます」
ニッコリ笑って頭を下げた。
詩織はアハハと笑い
あたしに耳打ちしてきた。
ーすごいご機嫌だね?
ーうん。すごいの。
ーよっぽど嬉しいんだね?
ーんー?たぶん?
「彩芽様、何を話されてるのですか?」
2人でくっついてコソコソ
話していたら、そこを颯太さんが
割って入ってきた。
「いや、嬉しそうだなーって」
その言葉に返事をしたのは
あたしじゃなくて詩織。
「もちろんです」
颯太さんは少しだけ肩をあげた。
それだけ答えると隣にいた
大和さんと話し始めた。
ほんとに今日はご機嫌。
まだ聞けてない事もあるけど。
あたしが救ったとか…
でもそれはこれから過ごす
長い時間の中でいつか聞けたらいい。
「あ、颯太さん」
「はい」
「あとでマスターの所にも
報告いきましょ?」
「そうですね、放課後に伺うと
連絡しておきます」
そう
マスターにもちゃんと報告しなきゃ。
あんなに心配してくれたし。
そうして颯太さんは
ご機嫌なまま授業が始まった。