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「私が欲しいですか?お嬢様」
第16章 専属〜溺愛〜





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「はい、ではもう一度。
手をのせてください?」


腰に回された颯太さんの手。

あたしはまた一からダンスを
教えてもらってる。


久々に練習をしたら
あたしのダンスレベルは
元に戻っていた。


ーなんでなのー!彩芽ー!

ーごーめーんなさーいぃ!

ークスクス、彩芽様
私がつきっきりで教えてあげますね?

ー詩織様も練習しましょう

ーうん、大和!


言った通り、
颯太さんはつきっきり
手とり足とり。

想像以上に苦戦してる。
けど、颯太さんは楽しんでいた。

「彩芽様、いいですね?
はい、もう一度…」


あたしは必死についていく。


足元を見てひたすら颯太さんに
ついていく。


ピタッと颯太さんの足が止まった。


「颯太…さん?」


顔を上げるとじっと見つめられていた。


「彩芽様、私を見てください」


「え?」


「足元ではなく、私の目を見てください?」


あの時と同じだ…


目を見て、見つめられて
踊れる様になった。








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