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「私が欲しいですか?お嬢様」
第16章 専属〜溺愛〜
抱き上げられたまま
連れて来られた場所。
そこは学園内にある
プライベートルーム。
滅多に来ない場所、
あたしも来るのは初めての場所。
「ここは初めてですね…」
そう、学園内にある
プライベートルームは余程の事が
ない限り使われない。
その余程…というのは
あの行為。
お嬢様が身体が疼いて疼いて
仕方がない時にだけ使われる。
いわゆるセックスルーム。
この学園が無駄に広いのは
こういう変な部屋が多いからだと思う。
颯太さんはあたしを優しく
ベッドに降ろすと
すぐに部屋の鍵を閉めに行った。
どうしよう。
あたし…
こんな…
戻ってきた颯太さんは
目の前に膝をつき
あたしの顔を覗き込む。
「彩芽様、少し落ち着かれましたか?」
そう言って柔らかく微笑む颯太さんを
あたしは見れなくて横を向く。
颯太さんがここへ
あたしを連れてきたって事は
あたしのソコが疼いたのを
気づいたってことだよね…
「彩芽様…」
「私を見てください?」
あたしはゆっくり顔を正面に
戻して、目を開けた。
チュッー。
ふいに唇に柔らかいものが
当たった。
驚いているとそこには
少しイタズラっぽく微笑む颯太さん。
そしてまた唇を重ねてきた。
チュッ…
「ん…」
自然と目を閉じた。