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「私が欲しいですか?お嬢様」
第17章 専属〜初めての夜〜
お留守番!を告げると
すぐに準備をして出かけた。
見送る時の颯太さんは
どこか寂しげだったけど…。
それでもやっぱり女同士の買い物は
楽しい!
ママとこうやってショッピングモールに
来るのも久しぶりだ。
「そういえば、ママ
マスターの純也さんってわかる?」
あたしはふっと思い出した事を
ママに聞いた。
「カフェの純也さん?
もちろんよ!彩芽カフェに行ったの?」
ママは懐かしいわ〜と頬を
抑えてる。
「うん。名前言ったらママの事
知ってたから」
「そうだったのね。
純也さんは元気?」
「うん、元気そうだよ!」
「あの人、すごくイケメンだから
きっとかっこいいおじさまに
なってるわねー!」
「とても渋くてかっこよくて
優しい人だった」
あたしはふっと
あの時の事を思い出した。
ママはそんなあたしの
顔を見て
「ふふ。純也さんに
優しくしてもらえたのね。
あの人は昔から優しいの、ずっとね」
ーずっとね
その言葉はなんだか
とても深い意味に感じられたけど
あたしは聞けなかった。
…あれ?
あたし何か忘れて…
「ああー!!!!!」
「なに!?突然!」
いきなり大きな声を出した
あたしにママが驚いた。