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「私が欲しいですか?お嬢様」
第17章 専属〜初めての夜〜
なんだか恥ずかしさで
気まずい空気が流れる。
この空気、何とかしたい。
「あ、あの!」
「はい」
あたしは買ってきた
ワンピースをぎゅっと握って
颯太さんに言った。
「今度は一緒に…行きませんか?」
「え…?」
あたしの言い出した事に
少し驚く。
「あ、もちろん詩織と大和さんも
誘って!!!」
2人きりなんて
きっと無理だと思うから
そうやって誘ってみたけど…
「ぜひ、喜んで…私は
2人きりでも構いませんよ?」
眼鏡の向こうにある瞳が
妖しく光る。
ーっ!!!
あたしは思わず目をそらした。
「ワンピース、着て見せて
いただけませんか?」
あたしは唐突すぎて
顔をあげて大きく瞬きをした。
今…なんて?
「彩芽様がそのワンピースを
着ている姿を見たいです」
颯太さんは少し近づき
頬に触れ撫でた。
ドクンッ
それだけで心臓が跳ねる。
「い、いまです…か?」
「今は突然過ぎましたかね?」
と少し笑う颯太さん。
あたしは少し考えたけど
やっぱり今着るのは恥ずかしくて
「突然過ぎます!恥ずかしいですよ!」
と笑って誤魔化した。