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「私が欲しいですか?お嬢様」
第17章 専属〜初めての夜〜








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ーねぇ約束だよ?

ーやくそく?

ーそう!僕が大きくなったら
結婚するって!

ーうん!けっこんしゅる!


ーゆーびきりげーんまん♬


また、あの夢…


ねぇあなたは誰なのー?

もう少しで顔が見えそうなのに…


綺麗な髪の毛…オレンジで…

颯太さんと同じー。

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パチ…

「夢…また?」


また同じ夢を見た。
あたしはいったい誰と
あの約束をしたっていうの?

時計を確認すると
午前1時。

まだ颯太さんに
おやすみ、と告げてから
2時間あまり。


「颯太さんに似てた…
けど…違うよね。あたしは
颯太さんに会ったことないし…」


あたしは起き上がりベッドから
出て、また颯太さんの部屋の明かりを
確認した。


「まだついてる…」


また読書だろうか。


あたしはハンガーにかけた
ワンピースに手をかけた。

「颯太さんは見たいって
言ってたし…」


独り言をブツブツと言いながら
そのワンピースに着替えた。


ホワイトベージュのワンピース。
裾の部分はレースになってて
胸元は少し広く開いている。

かがむとちょっと谷間が
見えそうだけど…



あたしは鏡の前で
それを着たまま回る。

「うん、やっぱりこのワンピース
かわいい!」


かわいい洋服は着るだけで
気分がよくなる。


あたしは肩にストールをかけて
颯太さんの部屋に向かった。

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