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「私が欲しいですか?お嬢様」
第19章 専属〜守りたい人〜
私の隣でスースーと
寝息をたてる大切な人。
くるくると髪の毛を
指に絡めて寝顔を眺める。
「ふにゃ…にゃむにゃむ」
クス…
寝言かな?
どんな夢を見ているのか。
初めては私がいいと言う
この人を抱くのは
今までの何よりも緊張した。
女の人なんて
何人も抱いてきた。
この人には言えない様な
関係は他にもたくさんあった。
けれど、あれほど緊張したのは
初めてだ。
大切な人を抱くのは
あんなにも気持ちが高ぶるとは
知らなかった。
さらにこんな狭い
1人用のシングルベッドで
私に密着して寝るこの人を
今まで以上に愛おしく感じる。
「少し、無理をさせてしまいましたかね」
チュッ
おでこにキスをして
そっと布団から出てシャワーを
浴びにいった。