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「私が欲しいですか?お嬢様」
第19章 専属〜守りたい人〜
執事とお嬢様という立場。
準備が整えば
この愛おしい気持ちを伝えたい。
が、まだだ。
「動き出さなくてはいけない。
そろそろ本気で…」
私はシャワーを頭から浴び
目をつむった。
キュッー。
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シャワーを浴び、部屋に
戻ると布団に包まる彩芽の姿。
ベッドに腰かけ
彩芽の髪を撫でる。
「よく寝てる…」
ふっと目が開いた。
「……ん…そう…たさん」
「起こしてしまいましたか…?」
寝ぼけているのか
すり寄ってくる。
「ううん…匂いが…したから」
「匂い?」
「颯太さんの、匂い…」
「え……あ、シャワーを
浴びたせいかもしれません」
ふふっと笑い
また瞼を閉じる。
時刻はまだ4時。
あと2時間は一緒に眠れる。
私は着替えをして
そっとまた彩芽の隣に入り込んだ。
「おやすみなさいませ…」