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「私が欲しいですか?お嬢様」
第20章 純也〜マスターの恋〜




それから、沙月は一切来なくなった。




俺はあれからも
変わらずカフェを普段通り営業してる。


まぁさすがに26なだけあって
普段通りにするのは簡単だ。


ただ、煙草の本数は増えた。


沙月を想う時間も増えた。


こんなに募るものとは思わなかったな。






沙月はあれから授業にちゃんと
出ていて成績も戻ってきたらしい。


2年後に留年することなく
無事に卒業していった。



ーーーーーーーーーーー

それから6年たったくらいに
噂で沙月が子どもを産んだ事を聞いた。



雪弥との子どもで
2人は条件付きで結婚したと。


それでも幸せなら
それでいい。



それでいいんだ。




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