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「私が欲しいですか?お嬢様」
第21章 ドキドキ社交ダンスコンテスト。

バタバタ準備を済ませ
午前9時、学園に到着する。

今日に限っては
プライベートルームが
社交ダンスの準備のために
衣装やら靴が置いてあった。


「いつの間に……」


名雲家のプライベートルームが
華やかな衣装でかわいく見える。

「本日は全てこちらで準備を
いたします。メイクもいたしますね」


当たり前の様にメイク道具を
広げる颯太さん。


「え?颯太さんがするの?」


「もちろんですよ?」


お、男の人にメイクしてもらうって
ちょっ…無理…
しかも颯太さんだし!!

ど、どうしたら…!!


慌てているあたしをよそに
颯太さんは余裕だった。


「彩芽様、顔を洗ってきて
くださいませ」



「へ…あ、顔…」

朝も洗ったけど…また?

メイク前だから当然か…

「私が洗って差し上げましょうか?」

ニコニコしながら近づいてくる。


「いや!いい!大丈夫です!!」


あたしは慌てて洗面所に入っていった。
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