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「私が欲しいですか?お嬢様」
第21章 ドキドキ社交ダンスコンテスト。
その後、メイクを
スムーズにこなしていく颯太さんの
指が心地よくて
ずっと目を閉じていた。
執事って…
こんなことも勉強するのかな。
カタン…
「できましたよ…彩芽様」
一言も声を出さずに
集中してメイクをする
最後の仕上げをして
道具を置くと颯太さんは
声を出した。
「ありがとう…」
「とても…お綺麗です」
そう言うと目の前から去り
鏡にあたしが映る様になった。
わぁ…
そこにはいつもメイクをしない
あたしの肌や目がキラキラしてた。
まつげもしっかり上がって
くるんって…
目が大きく見える…
すごい…
唇なんてぷっくりして…
思わずその唇に触れたくなる。
落ちちゃうかな、口紅…
「キス…したくなりますが
我慢しなくてはなりませんね」
そう言って颯太さんは
あたしの耳にキスをした。
チュッ
「ん…」
その感触にビクッとする。
「それでは、私も着替えて参ります。
彩芽様もこちらの衣装に
お着替えくださいね」
そう言って颯太さんは
更衣室に入っていった。