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「私が欲しいですか?お嬢様」
第21章 ドキドキ社交ダンスコンテスト。
「私は背中フェチでは
ありませんよ。
彩芽様の背中が好きなのです」
ニコニコしながら
質問に答える颯太さん。
なんか…
恥ずかしくて両手で頬をおさえる。
「彩芽の背中だからかぁ…どれどれ」
そう言いながら
まじまじとあたしの背中を見る詩織。
「ちょっと!やめてよぉー」
そんな詩織に肩をのせ
やめさせる颯太さん。
「おやめください、私の背中です」
ってこら!
それも違うからっ!
「何よっ!私は彩芽が泊まりに
来た時は必ず一緒にお風呂入るもんっ
もう何度も見てるわっ!」
颯太さんに対抗するように
あたしとお風呂に入ったときの
話をする。
「ちょっとっ!!詩織!」
何、対抗してるのよぉ…
一方、颯太さんは
それを聞いて少し膨れている。
「そ…それは…
羨ましい限りですっ!」
泣きそうになりながら
あたしの手を握る。
「私とも入ってくださいますか?」
んなっんなっ!
何を言い出すのよっ!!
「ちょっと…そんなわけ…」
「………」
じっと見つめられる瞳。
だめと言いたいのに
逆らえない。
あ〜…!!!!もうっ!
「わ、わかった!わかりました!」
あたしは半分ヤケになって
返事をしてしまった。
ぱあっと表情が明るくなる。
「ではっ!今夜さっそく!」
「え!?いきなり!?」
「はい、もちろんです。
許可をくださいましたので。
…ね?彩芽様?」
あたしはこの時
やられた…と思った。