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「私が欲しいですか?お嬢様」
第23章 彩芽〜繋がる過去〜
「いつか、きっと
思い出せますよ…ね?」
思い出せますよ…
それは自分にも言い聞かせる言葉。
きっといつか
思い出してくれると…。
「うん…」
頭を撫でていると
ゆっくり目を閉じる彩芽。
颯太はその姿を優しく見ていた。
あたしは颯太さんの
手の心地よさで、すぐに眠りについた。
ー僕を思い出して…
ここにいるよ…
ーあなたは誰なの?
ー彩ちゃん、僕だよ
「おやすみ…彩ちゃん」
そっと彩芽のおでこに
キスを落とした。