この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第24章 彩芽〜蘇る記憶〜
昨日は颯太さんに
恥ずかしい事を言ってしまった。
あたしは朝起きてからというもの
なんであんな事を言ったのか
恥ずかしくて仕方なかった。
部屋で制服に着替えながら
夜中の出来事を思い出す。
ーそばにいてほしい
……〜っ!!!!
「あー!もうっ!」
あたしのバカ!!
「何!?いきなりっ!」
「ママ!?」
あまりの恥ずかしさに
部屋で叫んでいたら
ママが部屋にきたことにも
気づかなかった。
「どうしたの?いきなり」
あたしはまさか夜中の出来事を
話せるわけもなく笑って誤魔化した。
「ううん!なんでもない!
それよりどうしたの?」
「そう?ならいいけど。
今日のお昼には向こうに戻るから
その前にね」
あ…そっか。
また向こうに行っちゃうんだよね。
あたしはママに抱きついた。
「身体に気をつけてね、ママ」
「彩芽もね。何かあったら
颯太くんに言うのよ?」
…あっ…そうだ。
ママならわかるかもしれない。