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「私が欲しいですか?お嬢様」
第24章 彩芽〜蘇る記憶〜


颯太さんは学園に電話をし
今日はお休みをすると連絡した。


あたしは2枚の写真を
ひたすら見続けた。


こんなに笑ってるのに
どうして覚えてないのか。


「まずは…どこから
話そうかな。
んー…そうね、彩芽が入院していた
話からしましょうか」



そう言ってママは
静かに語り始めた。


「彩芽、あなたが4歳の時
小児喘息が酷くて入院したのは
話したわね」


「うん」

事故に合ってから
記憶が一時的に無くなって
それでも徐々に記憶は戻ってきたけど
その入院中の記憶は思い出せなかった。



「あの時はとても症状が重くてね。
あなたはとても苦しそうだった」



あたしの隣に座る颯太さんは
黙ったまま、ママの話を
真剣に聞いてる。

苦しそうだった…と言われても
正直覚えてないから
反応のしようがなかった。



「喘息が落ち着いて、ようやく
一般病棟に移った時…
あなたの隣のベッドにいたのが…」


ママはあたしの目を見たあと
隣にいる颯太さんの目を見る。


あたしもつられて
颯太さんを見た。



…え?

まさか…


「颯太…さん?」


颯太さんはあたしの方を向き
静かに頷いた。


「…そうです」


うそ…


「私も幼い頃、小児喘息で
入院していました。
私は彩芽様よりも少し前に入院し
病室で退屈していた所に
あなたが入院してきたのです」


あたしはただただ
驚いて目を見開いた。


「隣同士になったあなた達は
すぐに仲良くなったわ。
どんな時も一緒にいて…
いつも2人で笑ってたわ」



2枚の同じ写真…


あたしはじっとそれを見つめた。


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