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「私が欲しいですか?お嬢様」
第24章 彩芽〜蘇る記憶〜
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記憶が走馬灯の様に蘇る。
忘れていた記憶が。
…そうだ、隣のベッドにいた
男の子。
ーぼくは、そうた!よろしく!
ーあやめです…
ーあやちゃんかっ!ぼくのことは
すきによんでっ!
ー…じゃあ…そうちゃん…
いつもニコニコしていて
ーあやちゃん!こっち!
ーまってぇ〜
いつも手を引いて
ーおいで
ーうんっ!ぎゅぅ〜!
不安になると
いつも''おいで''って抱きしめてくれて
ーねぇ約束だよ?
ーやくそく?
ーそう!僕が大きくなったら
結婚するって!
ーうん!けっこんしゅる!
ーゆーびきりげーんまん♬
結婚の約束をした…ゆびきり。
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パチ…
目の前に白い天井。
「彩芽様っ!あぁ…良かった…」
横を見ると颯太さんが
今にでも泣きそうな顔で
あたしを見ていた。