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「私が欲しいですか?お嬢様」
第26章 マスターの恋模様



「見てもいい?」


沙月は訪ねたが
純也は少し考えた。


これはあいつが俺へ頼んだことだ。

だが…
沙月の気持ちを無視して
俺がそばにいることはできない。


聞いてみるか…



「沙月……」



「はい」



沙月の目を見たあと
また手紙へ視線を落とす。



「…読んでみろ。
そして、お前が決めろ」


そう言って、手紙を渡した。

沙月はその内容を目にし
驚いていた。


目に浮かぶ涙。



「雪弥…」


知らなかった。
こんなの…


ずっと純也さんに会うのを
避けてきた。
あんな終わり方して。


雪弥の事はもちろん愛してた。

けど、純也さんは
ずっと特別な存在だった。


それを知っていたの…?


「…どうしたい?」



再び煙草に火をつけた純也は
優しく訪ねた。

「…あたし…」



手紙がギュッと握りしめてるせいで
クシャクシャになってる。


純也は堪らず、頭に触れた。



ポンポン…


切なげに見上げる瞳。

少し困った様に笑う純也。


「俺はいつでも歓迎だ」

雪弥…
お前の願い、俺は聞くつもりだ。



「日本を経つのはいつ?」



「3日後…」



「ん、わかった。
そしたら、答えが出たら
電話してこい、な?」


また、ポンポンと頭を撫でると
沙月は握っていた手紙を
さらに握りしめ小さくしゃべった。



「一緒に…いて…」



すごくすごく小さな声だ。



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